ワインに合う簡単レシピ Vol.25
レシピ・写真/後藤 初美
今年の夏は、例年よりも暑く、長く、感じます。
仕事を兼ねてのバカンス旅行のタイミングが早すぎたせいでしょうか?!
さて、今回は素敵な夏の思い出にタイムトリップさせてくれた1本をご紹介します。
このワインの生産地は、フランス南西部のガスコーニュ地方、ブランデーのアルマニャックで有名な地域です。
品種はメルロー、カベルネフランにタナ。
メルローとカベルネフランという代表的なボルドーブレンド。
そこに、タンニンの語源でもある南西部のタナが少量加わり、この地方らしいほっこりした風味を醸し出しているようです。
口に含むと、赤いフルーツ、さくらんぼ、フローラルに青々しい野菜やハーブの香りと心地よい苦味も感じます。
季節を問わず、またお料理もタパス、生ハム、海老のグリルなど色々と合わせやすそう。
今回は野菜をたっぷり使った優しい風味のファルシにしてみました。
ファルシとは何か詰め物をしたお料理のこと。
器はパプリカ以外にも、トマト、ズッキーニ、かぼちゃ・・・色々なバリエーションが楽しめます。
更に肉のつなぎにはご飯、枝豆、とうもろこしを加えてカラフルに楽しく。
このファルシは焼き上げるだけで完成しますが、パプリカと一緒に焼いたミニトマトでソースを作り、添えました。
焼きトマト、パセリ、アーモンドの組み合わせは爽やかな酸味とコクがあり、
このロゼワインの植物的な風味ととても合うのです!ぜひたっぷり添えて召し上がっていただきたいです。
多めに作っておくと鶏肉や魚、野菜のディップとしても重宝します。
ロゼワインはあまり冷たくしすぎず、ファルシの香りをブレンドするように味わうのがおすすめです。残暑の終盤に英気を養ってくれること間違いなしです。
ドメーヌ シルレ/シルレ ロゼ ル タンデフルール 2022
品種/メルロー62%、カベルネ・フラン27%、タナ11%
フランス/コート・ド・ガスコーニュ
参考価格/1,990円
牛肉とカラフル野菜のファルシ トマトとアーモンドソース
材料(2人分)
【材料 2人分】
パプリカ 1個
オリーブオイル 少々
<ファルス>
牛ひき肉 150g
塩 小さじ1/3強 (2g)
白胡椒 少々
ごはん 20g
茹でた枝豆 さや付き30g (正味15g)
茹でたとうもろこし 40g (正味20g)
<ソース>
ミニトマト 5個
塩 少々(焼くときに使用)
イタリアンパセリの葉 1本分
スライスアーモンド 10g
塩 2つまみ
オリーブオイル 適量
クレソン 適量
【作り方】
①パプリカは縦2つに切り、へたと種を取り除く。ミニトマトは洗って水気をふき横半分に切る。スライスアーモンドはフライパンで軽く炒って冷ましておく。
②枝豆はさやから出して粗みじんに切る。とうもろこしは包丁で軸から外す。ごはんは常温にしてラップの上から軽くつぶしておく。
③ボウルに牛ひき肉、塩、白胡椒を入れ2)を全て加えてフォークでやや粘りが出るまで押しつぶすように混ぜる。
④パプリカを皿にのせてラップをかけて500Wの電子レンジで1分加熱する。オリーブオイルをごく少量パプリカの内側に薄くぬる。③のファルスを詰める。
⑤耐熱皿に、オリーブオイルを薄くぬり、パプリカ、切り口を上にしたミニトマトを並べる。ミニトマトには塩少々をふる。さらにオリーブオイル小さじ1程度をふりかける。
⑥180度のオーブンで15分焼く。一度取り出してミニトマトと焼き汁を容器に取り分ける。肉に焼き色がついていたらアルミホイルをかぶせてオーブンに戻しパプリカをもう5分焼く。
⑦焼いたミニトマト、ちぎったイタリアンパセリの葉、スライスアーモンド、塩2つまみ、オリーブオイル少々を加えてハンドブレンダーやミルサーでペースト状にする。
⑧器にソースと焼きあがったパプリカ、クレソンを盛り付ける。
*秋の気が立つ頃になるのが夏バテ、その対策になるパーフェクトな一皿です。
*クレソンは付け合わせに登場しても残す方が多いのでは?肉の消化を助ける野菜なので消化力が落ちる暑い夏にはぜひ一緒に食べてください。