ワインに合う簡単レシピ Vol.37 「牛肉と芽キャベツと八朔のエスニックサラダ」
レシピ・写真/いこまゆきこ
梅の花が咲き、花屋の店先にチューリップが並び、春近し、と感じる今日この頃。お料理やワインも少し軽いものをいただきたくなりますね。
友人のご両親が無農薬で栽培している八朔(ハッサク)が長崎から届きました。この八朔を使ってワインに合う1品を作りたいな、と考えてワインショップへ。
目に留まったのがこちらのオレンジワインです。
普段の私なら手に取らない気がする、ポップで力強いエチケット。
フランス・ボルドー産、ぶどう品種はセミヨン100%、無農薬・SO2無添加のビオワインです。狙ったわけではないですが、オーガニックの八朔とワイン、相性もいいのではないかと思って買ってみました。
淡いオレンジ色のワイン、早速開けてみると、ぱあっと柑橘の香りが広がります。かすかに若い桃のような甘い香りやグリーンのニュアンスも。酸が印象的で甘みがなくドライ、わずかにぶどうの皮の渋みや苦味を感じます。
八朔と合いそう!と嬉しくなりましたが、さて、他にどんな食材と合わせようかしら?と思案。
スパイス系、エスニックな風味の料理にしようと決めて、牛肉と芽キャベツと一緒に、クミンを効かせたホットサラダに仕立てました。
今回はイタリアの魚醤コラトゥーラを使いましたが、ナンプラーやニョクマム、日本のしょっつるなどでも代用できます。
生産者のオリヴィエ・カズナーヴ氏のことは何も知らずに購入したのですが、調べてみると、2003年ヴィンテージが初リリースにも関わらず仏国内の専門誌「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」で最高得点を獲得し、パリの三つ星レストラン「ジョルジュ・サンク」でオンリストされたとか。最近では「アルページュ」「アラン・デュカス」「タイユヴァン」でもリスト入りしているそう。
こちらはデイリーレンジのお手頃ワインですが、ご興味ある方はぜひ!
シャトー・ド・ベル/
ベル・ア・チャオ 2022
生産国:フランス/ボルドー・サンテミリオン
品種:セミヨン100%
参考価格:2,420円(税込)
牛肉と芽キャベツと八朔のエスニックサラダ
材料(1人分)
牛切り落とし 50g
芽キャベツ 2個
ハッサク 1/4個
コラトゥーラ 小さじ1
クミンパウダー 小さじ1/8
黒胡椒 適量
作り方
①芽キャベツは縦半分に切る。ハッサクは皮をむき、食べやすい大きさにほぐす。
②牛肉にコラトゥーラ半量とクミンを揉み込む。
③フライパンに油(分量外)を熱し、芽キャベツの断面を下にして弱火で焼く。こんがり焼き色がつけば裏返す。
④フライパンの芽キャベツを端に寄せ、牛肉を焼く。牛肉に火が通れば取り出す。
⑤芽キャベツの断面を上にし、残りのコラトゥーラをかけ、再び裏返し30秒ほど焼く。
⑥芽キャベツの焦げた部分は取り除き、牛肉、ハッサクと一緒に器に盛る。お好みで黒胡椒を。