ワインに合う簡単レシピ Vol.45
レシピ・写真/後藤 初美
暑さと湿度でぐったりの6月前半でした。
自身の主宰する料理教室では、暑いからといって口当たりのよい冷たい単品だけで済まさないようにね、とお伝えしています。その意味するところは麺だけで具がないのはダメ、そういうことです。
そんな私も今回は冷えたワインとそれに合う火を使わないお料理です。
今回は料理から決めまして、この夏イチオシ!のサーモンのタルタルです。
お刺身用サーモンを一手間かけてグッと美味しくするグラブラックスという下準備をします。
北欧発祥ですが、フランス料理でもつかわれます。燻製をかけないスモークサーモン?といえばわかりやすいでしょうか。
中医学ではサーモンには血液をサラサラにしたり気血を補う効果があると言われます。
夏だけでなく一年中おすすめの食材ですが、今は夏らしくさっぱりいただきたいもの。
甘みののったホタテ貝柱を合わせて、体内の水分を補充してくれるキュウリを加えたら夏バテを吹き飛ばす一皿の出来上がりです。
サーモンにはやはりロゼワイン。切って混ぜるだけなので、飲みながらでもできそう。
このアンコーラは実はワイン単独でアペロ飲みするもよし、サーモンの一皿と合わせるもよし、のカジュアルな一本。
色はまさにサーモンオレンジで、生のベリー系の香りと果実味、フレッシュな酸味に若干の苦味を感じます。わたしはイタリアのピノグリージョが好きで主に白をいただきますが、ピノ・ノワールがブレンドされたこのワインは、幹から大きな枝が伸びてたわわに果実を実らせたようなイメージ。
お財布に優しい価格も嬉しいです。
アンコーラ ピノグリージョ ロゼ 2022
産地:イタリア/ロンバルディア
品種:ピノグリージョ 85%、ピノノワール 15%
希望小売価格:1,210円(税込)
サーモングラブラックスのタルタル仕立て
材料 2人分(たっぷりめ)
刺身用サーモン(柵) 100g
グラブラックス用 塩小さじ1/4, 砂糖小さじ1/8, 白胡椒少々、ディル(ドライ)小さじ1/2
ホタテ生食用 2個または40g
下味用:塩 1つまみ、オリーブオイル小さじ1
サーモンとホタテ調味用:
レモン皮すりおろし 1/2個分
ディル(ドライ)2つまみ、オリーブオイル少々
きゅうり 1本
プレーンヨーグルト 30g
塩 小さじ1/4
レモン果汁 小さじ1
カシューナッツ 10g 仕上げ用:カシューナッツ、ピンクペッパー、ディル、レモン 適量
【作り方】
①サーモンは洗って水分をよくふきとり、ラップをしいた容器に置く。グラブラックスの調味料を合わせ混ぜ、サーモンにまぶし付ける。ラップで包み冷蔵庫で30分−2時間ほど置く。
②プレーンヨーグルトは15-20分程度水切りする。カシューナッツは粗みじんに切り、トッピング用に大さじ1を取り置く。
③きゅうりは5mm薄切りにして分量から半分の塩を揉み込んで5分ほど置いて水分を絞る。
④ボウルにきゅうり、レモン果汁小さじ1、ヨーグルト、カシューナッツ、残りの塩を入れよく混ぜて冷やす。
⑤ホタテは洗って水分をよくふきとり、横2枚にスライスして7−8mm角に切り塩とオリーブオイルを加え混ぜる。
⑥サーモンからでた水分をキッチンペーパーでよく拭き取る。7-8mm厚さにスライスして、1cm角に切る。ホタテ、ディル、オリーブオイル少量を加えて混ぜる。
⑦にきゅうりのサラダをしき、その上にサーモンとホタテのタルタルを重ねる。
※セルクルを2個重ねて形を作りましたが、小さい器に入れたり透明な器に入れたりでも、またはスプーンで楕円形にしても良いと思います。
※軽くトーストしたパンにのせても、サラダとしても、うすぎりトマトにのせたり、おろしたチーズをふんわりかけても美味しいです。