ワインに合う簡単レシピ Vol.49 「生ハムのカルパッチョ スパイスバター無花果のせ」
レシピ・写真/澤田美奈
はしりの無花果は、時としてやや甘みが足りないときがある。
そんな時には、バターで炒めて甘みとコクを引き出し、
生ハムに惜しみなくかけてみよう。
バタ―の贅沢な風味とブランデーの芳醇な香りをまとった無花果が、
生ハムの塩味と旨味を引き立て、ワインのお供にもピッタリの味わいになります。
とろけるような無花果の甘さを引き締める大切な立役者は、ブラックペッパーとオールスパイス。
オールスパイスは、シナモン、クローブ、ナツメグの香りと風味を合わせ持つと言われる、深みのあるスパイス。
熟した無花果にはシナモンやクローブもいいが、はしりの無花果には若干スパイスが勝ってしまう。
そんなときにぴったりなのが、オールスパイスなのだ。
合わせるワインは、マノワール・グリニョン カベルネ・シラー。
熟したプラムやカシス、シラーならではの
スパイシーで豊かな香りと引き締まった味わい、
余韻に残るブラックペッパーのピリッとしたスパイス感が、この料理にハマります。
無花果が苦手な方にも試していただき、夏の夜におすすめの組み合わせです。
マノワール・グリニョン/カベルネ・シラー
Manoir Grignon Cabernet Syrah
生産国・産地/フランス、ラングドッグ・ルシーョン
品種/カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー
参考価格/1,304円(税込)
「生ハムのカルパッチョ スパイスバター無花果のせ」
材料(2人分)
いちじく2個、
バター小さじ1、
ブランデー(赤ワイン)小さじ1、
ブラックペッパー・オールスパイス各適量、
ハモンセラーノ(生ハム)50g、
胡桃・ピンクペッパー・バルサミコクリーム・ミントの葉各適宜
作り方
①無花果は皮ごとくし切りにする。
②フライパンにバターを温め、①の無花果をさっと炒め、ブランデーをふる。ブラックペッパー・オールスパイスをふる。
③平皿に生ハムをふわっと並べる。
④、③の中央に②の無花果をこんもりのせる。
⑤砕いた胡桃とピンクペッパーを振る。
⑥バルサミコクリームを回しかけ、ミントの葉を飾る