ワインに合う簡単レシピ Vol.51 「豚肉ときのこのストロガノフ」
写真・レシピ/河井あゆみ
秋の声を聞いたら思い浮かぶ食材のひとつがきのこ。
夏の間はさっぱりしたマリネやサラダで楽しんでいたきのこも、
秋に入るとその香り高さを生かして複雑な味わいでいただきたい。
そこでこんなこっくりしたソースを合わせてワインと楽しめる一品をおすすめします。
おつまみにも、ごはんのおかずにもできるところがオールマイティな「豚肉ときのこのストロガノフ」、
ぜひ、レシピをチェックしてみてくださいね。
さて、合わせたワインはアルゼンチンのロゼ。
白葡萄と赤葡萄が混植のまま栽培された無農薬のぶどうを手摘みで収穫した後、
皮ごと自然酵母で発酵させノンフィルターで瓶詰したとのこと。
外観はオレンジがかった濃いピンク色。
ロゼだけれど淡い赤ワインのようでもあり、どんな味わいなのか想像がふくらみます。
飲んでみると、ぶどうの自然な味わいと旨味にプラスして
皮をそのまま噛んだ時のような軽い渋みがよいアクセントのチャーミングなワイン。
そしてストロガノフはきのこを数種類使ってふくよかさを引き出して。
ソースはサワークリームとトマトピューレがベースなので
クリーミーさと2種類の酸味の重なりが複雑ながら軽やか。
白ワインにするか赤ワインにするか迷うところでしたが、
穏やかなタンニンも感じるこのロゼのボディとソースの重さが釣り合ったようで良い感じ!
このアルゼンチンのロゼ。
軽く淡い赤ワインとしても飲めるロゼは秋の気分にぴったりです。
パソ・ア・パソ・ワインズ/
パソ・ア・パソ ラス・クリオーラス・デ・ドン・グラシアーノ クラレテ2022
産地/アルゼンチン、メンドーサ
品種/クリオラ・グランデ、モスカテル・ロザード、ペドロ・ヒメネス、トロンテス
参考価格/2,417円(税込)
材料(2人分)
豚肉 250ℊ
塩 2ℊ
白胡椒 少々
薄力粉 大さじ2
にんにく 1片
玉ねぎ 50ℊ
きのこ(マッシュルーム・エリンギ・舞茸を合わせて)300ℊ
パプリカパウダー 2ℊ
バター 10ℊ
オリーブオイル 大さじ2
イタリアンパセリ 1枝
●白ワイン 大さじ2
●サワークリーム 80ℊ
●トマトピューレ 10ℊ
●牛乳 30ℊ
●ディジョンマスタード 小さじ1
●ローリエ 1枚
作り方
① 豚肉に塩胡椒をもみ込み薄力粉をまぶしておく。
② きのこはひと口大に切り、玉ねぎは繊維に沿って薄切りにする。にんにくとイタリアンパセリはみじん切りにする。
③ フライパンにバターを溶かし①を炒め、豚肉の色が変わったら取り出す。
④ ③のフライパンにオリーブオイルを入れ、玉ねぎを炒める。透き通ってきたらきのこを加えしんなりするまで炒める。
⑤ ④に豚肉を戻し入れ、●の調味料を加え軽く煮る。
⑥ 牛乳で濃度を調整し、塩胡椒で調味したら火を止める。仕上げにイタリアンパセリを振る。