ワインに合う簡単レシピ Vol.54
レシピ・写真/後藤 初美
寒暖差で疲れ気味の毎日、ワイン選びに癒しを求めてしまう今日この頃です。
そこで、以前から気になっていたワインを試してみました。
ナチュラルオレンジという名前に惹かれましたが、酸化防止剤不使用、オーガニック、ヴィーガン、更ににごり仕立てとまで、まるで手招きされているよう。
フリッツァンテ(スペインだけど)発泡酒、なるほど、爽やかにするする飲めそうなイメージです。
オレンジワインは、白ぶどうを赤ワインの製法で作ったもの。このワインも果皮を果汁に浸し、その旨味成分やタンニンが取り込まれています。
香りはまずオレンジなどの完熟した柑橘が登場し、一口飲んでみるとアプリコット、若干の爽やかな苦味、ミネラルを感じます。後味に蜂蜜のようなほの甘さやシードルを連想させる風味。
これには、ワインが作られたスペインを代表する旨み成分パプリカパウダーをアクセントにしたお料理を合わせたい。そこで、パプリカパウダーとトマトを効かせたイカとセロリの炒め物です。
肝臓を優しくサポートするいか、たっぷり加えるトマトと香味野菜のセロリからお出汁が出て、パプリカパウダーと豆板醤が深みをプラス。イライラ気分も解消されるおまけ付きです。
ナチュラルオレンジ フリッツァンテ クラウディワイン
産地:スペイン/カスティーリャ・ラ・マンチャ
品種:ベルデホ50%、ビウラ 50%
参考価格:2,420円(税込)
作り方はとてもシンプルで、材料を切ったら順番に炒めていくだけですが、ポイントが2つだけあります。
1) イカは長時間加熱すると硬くなるので短時間でさっと炒めましょう。
2) セロリはシャキシャキした歯ごたえが残るように、煮過ぎないようにしてください。 多めに作って翌日に少し濃いめの味を楽しむのもおすすめです。パスタやライス、オムレツに添えても美味しいですよ。
いかとセロリのパプリカ&トマトピリ辛ソテー
材料 2人分
やりいか 2はい (150-200g)
セロリ 茎の部分1本分
ミニトマト 100g
オリーブオイル 15-20ml
白ワイン 30ml
塩 小さじ1/2弱
パプリカパウダー 小さじ1/4
豆板醤 小さじ1/4
イタリアンパセリ 2本
【作り方】
①セロリは筋をひいて5-6mm厚さに切る。ミニトマトは1個を4つに切る。
②イタリアンパセリはオーブンペーパーの上で葉を千切りにする。(まな板に付かず無駄なく使える。)
③いかはボウルにたっぷりの水を張り、その中でさばく。(もし墨袋が破れても飛び散らない。)皮をひき、胴体は輪切りにする。足は2つに切り分ける。
※苦手な方は買ったお店でお願いしましょう。
④熱したフライパンにオリーブオイルを少量入れ、いかを焼く。色が変わったら塩ひとつまみを振ってすぐに取り出し皿にとる。
⑤同じフライパンにミニトマトをいれてつぶれる程度まで焼き付ける。オリーブオイルを足してセロリを加える。塩少々を振って、白ワインを加える。
⑥水分が半分以下になったら、いかを戻して残りの塩、パプリカパウダー、豆板醤を加え混ぜて火を止める。
⑦器に盛り付けてイタリアンパセリをふって完成。
※⑥からは素早く進めてください。調味料はあらかじめ分量を用意しておきましょう。
※パプリカパウダーを少量加えることで味に深みと複雑味が出ます。