ワインに合う簡単レシピ Vol.58 「ブリと旬菜のスパイスロースト」
写真・レシピ/河井あゆみ
春の到来を控え厳しい寒さが続くこの時期は
お魚であっても赤ワインを選びたい気分。
脂ののったブリを見つけたら、いつもの和風ではなく
スパイスとハーブのきいたイタリア風に仕上げてみたくなりました。
作るのはオーブンにお任せ。
ブリと野菜にスパイスとハーブ、オリーブオイルをたっぷりからめてオーブンに入れるだけです。れんこんや舞茸を合わせるとボリュームも出る上、食感にバリエーションが生まれなお美味しい。
仕上げに煮詰めたバルサミコをかけるのもポイント。味が引き締まりワインとの相性も良くなります。
スパイスはジンジャーやパプリカ、クミンが辛すぎず身体も温まるのでおすすめ。ブリの脂とも合い食欲をそそります。焼くと香りの立つフレッシュなローズマリーもあれば是非!
合わせたのはイタリア・プーリア州のパッシートワイン。
パッシートとはぶどうを陰干しする「アパッシメント」という伝統的なワイン製法で造られたワインのこと。余分な水分をとばしぶどうの味わいを凝縮させ糖度を高めてから熟成させているため、完熟感のある果実味や濃縮感が特徴です。
寒い夜、
鰤が焼けるにつれオーブンから漂ってくるスパイスの香りと
パチパチと脂のはじける音を楽しみながらのんびりとワインを開ける時間もご馳走。
脂ののったお魚と赤ワインのペアリングで冬のイタリアン、是非試してみてください。

コントリ/コンテ ディ カンピアーノ アパッシメント ネグロアマーロ 2022
Contri/Conte Di Campiano Appassimento Negroamaro 2022
生産国・産地/イタリア・プーリア
品種/ネグロアマ―ロ
参考価格/1,988円(税込)
材料(2人分)

ブリ切り身 2枚
塩 小さじ1/2
にんにく 1片
れんこん・舞茸 各80ℊ
●パプリカパウダー1g
●ジンジャーパウダー1g
●クミンパウダー1g
●オリーブオイル 大さじ3
●ローズマリー 2~3枝
バルサミコ酢 約大さじ2
作り方
① ブリ切り身1枚を3等分に切る。れんこんは5㎜厚さ、舞茸は大きめに裂き、にんにくは手で潰して割っておく。
② ①に塩、スパイス、オリーブオイル、ローズマリーの枝1本をざっくりと混ぜて全体にまぶし、耐熱皿に入れる。
*オリーブオイルが足りなければ具材全体にコーティングされるまで追加してください。


③ 200度のオーブンで約20~25分、ブリと野菜に火が通るまで焼く。

④ バルサミコ酢を小鍋でとろみがつくまで煮詰め、皿に盛った③にまわしかける。飾りにローズマリーの枝を添える。
