海水で養殖された「鰻の刻」のうな重
日本料理の「乃木坂しん」が場所は同じ「乃木坂しん」でお昼の時間だけ「鰻の刻(ウノトキ)」という鰻屋さんを始めるというので、何事にもこだわる飛田さんと石田さんのことですから、こりゃ食べに行くしないでしょうということで、早速行ってきました。
その主役である「鰻」は天草の海水で養殖された鰻を使い、メインはもちろん鰻をコース仕立てで提供される。鰻は海で産卵し、その後川に向かう淡水魚という認識しかなかったが、海で生まれ、育ちも海水。その鰻からは生命力のようなものが感じられ、身はふっくらと柔らかいが皮部分の弾力はすごくあり、皮下のコラーゲンの存在感も強いく、臭みは全くないところは海のみで育つだからなのだろう。もちろん焼かれたふっくらとした食感、ゼラチン質と脂の香りは形容しがたい美味しさが口中と鼻こうに広がります。お椀は鰻から出汁をとったすまし汁。これも香りといい滋味深い味わいといいじんわりと身体に響く美味しさでした。「乃木坂しん」のプロデュースであるからコース仕立である。「平貝 アスパラ、ジュレ 山菜の摺り流し」「うまき うざく ちまき」「金目鯛とアオリイカのお刺身」「南瓜、たこ、ゴボウの炊き合わせ」「うな重」「酢橘と和三盆のジュースにわらび餅と宮崎マンゴー」。全てが食材とその仕事は繊細、素晴らしい。うな重までの品々はお昼から日本酒の冷がすすむすすむ、飲む飲む飲まされるーです。次回は「うな重」とは焼き方を変えているという「蒲焼き」を試してみたいと、再訪を静かに思うのでした。
この「鰻の刻」はお昼のみの営業で1日10食限定。6月中旬に「乃木坂しん」は店内大リニューアルのため二ヶ月半ほど休業に入る予定だそうです。「鰻の刻」は休業前までの試運転ということで、特別価格8,000円。もちろん再開後もお昼は「鰻の刻」の本格営業スタートということになるそう。まずは休業前に行かれることをオススメいたします。「あー、美味しかった!!」
画像順に
★平貝 アスパラ、ジュレ 山菜の摺り流し
★うまき うざく ちまき
★南瓜、たこ、ゴボウの炊き合わせ
★蒸しうなぎのお椀
★金目鯛とアオリイカ
★酢橘と和三盆のジュースにわらび餅と宮崎マンゴー
予約や提供時間などはお店に電話を
乃木坂しん
〒107-0052 東京都港区赤坂8丁目11−19 エクレール乃木坂 関根ビル 1F
電話:03-6721-0086