スイスチーズ「スイスムー(swissmooh)」はなぜ地球に優しく、食べて美味しいのか?
日本人は大人から子どもまで「チーズ」好きが多い。特に「とろーり溶ろけたチーズ」が出てきたら、それがご飯の上にのっていても、ラーメンのトッピングとして入っていても笑顔になってしまう。だからこそ、チーズなら何でも大好き!ということからは卒業して、「私のお気に入り」を見つけてみてはいかがだろう?
そこで紹介したいのが、スイスチーズ「スイスムー(swissmooh)」。日本人の多くが、“あのチーズを食べてみたい”といって思い浮かぶのは、「アルプスの少女ハイジ(いまは学習塾の女の子だけど)」が食べる「アルムおじいさん」が焼いてくれた「ラクレット」ではないだろうか?
この「スイスムー」はまさに「ハイジ」の世界。スイスの大自然の中で育まれた、ハイジにとってソウルフードそのままのチーズではないかと思いをはせてしまう。なぜ、そう言えるのか?
「スイスムー」の美味しいには明確な理由がある。それは「幸せな乳牛」の美味しさを最大限に引き出す環境造りから
「スイスムー」の親会社はスイス最大の乳業組合であり、100年以上の歴史があるスイス国内最大のチーズ製造ネットワークを有した「mooh cooperative」。スイス最大の牛乳供給会社をバックボーンとして持つ強みは何か?
スイスチーズの原料は牛の生乳。スイスには動物保護法があり、牛1頭あたりの家畜小屋の広さ、飼える子牛の総数などに厳格な規制もある。この動物保護法がスイスの牛をもって「幸せな乳牛」といわれる所以だ。なによりも「スイスムー」がこだわるポイントの1つは、その「幸せな乳牛」を育てる環境造り。
牛たちはアルプス山脈の高地放牧、澄んだ空気と綺麗な水で育つ。また、1軒の牧場が抱える牛の数は平均約20頭と少なく、ストレスフリーな飼育環境のために夏季は月間26日、冬季は月間13日を放牧日数として決めている。そしてすべての牛には名前を付けて育てているのだ。牛に名前があるというのは、飼育者にとって家族も同然の存在であり、牛の姿を見ればすぐにどの子かが分かるというように、愛情を示す1つであると同時に1頭1頭を丁寧に面倒を見ている証拠でもあるわけだ。皆さんも、自分が愛しているものに愛が深くなればなるほど、固有名詞をつけるでしょう。そう、深い愛情の表れなのである。そのような環境で育つ牛の健康状態は、ヨーロッパ圏においては心身共に最高水準と言われているとのこと。愛をたくさん受けた牛からの絞りたての乳は、栄養価の高い美味しい牛乳になる。こうした環境のもとで、「スイスムー」のチーズの原材料は造られているわけだ。
スイスで生まれる加工物のキーワード「職人の仕事」
スイスといえば、時計のなかでもトゥールビヨンに代表されるクラフトマンシップの技術力。それは時計に限られたわけではなく、全ての商品に通じるキーワード「アルチザン(職人)」だ。そしてそれはチーズにおいても同じ。最高の牛乳を原料に、技術力の高い職人が上質なチーズを造り続けている。なかでもスイスムー社は、生産者たちが集まり力を合わせて展開している一大メーカーなのである。スイスに根付いた緻密な伝統技術を駆使し、その品質は最上級。もちろん保存料や添加物は一切使わない、身体にも優しいナチュラルチーズだ。また、食べやすさの工夫も凝らしている。
このようにスイスのチーズには詳しくないビギナーから世界中のチーズを良く知るチーズ通まで、様々な方にスイスムーのチーズをオススメできる明確な理由があるのだ。
※「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の違いを簡単に解説すると。牛乳に乳酸菌や酵素を加えて固まったものから水分を取り出したものが「ナチュラルチーズ」。熟成タイプと非熟成(モッツァレラなどフレッシュタイプ)があり、熟成タイプはその熟成段階の風味を楽しめる。「プロセスチーズ」は1~数種類のナチュラルチーズを加熱・溶融して冷やして固めたもの。保存性は高い。
2023年11月某日、スイス大使館公邸にて開催された「スイスムー」のレセプションでは、日本のチーズ界におけるツートップともいえる日本チーズアートフロマジェ協会理事長の金子敏春さん(右)、スイスチーズ品評会コンクールの審査員も毎年つとめる世界最優秀フロマジェの村瀬美幸さん(左)が、日本のアンバサダーとして「スイスムー」の魅力やチーズの紹介について語ってくれました。
スイスムー、そのラインナップは日本人の好みにドストライクな商品ばかり
なにもせずとも独自の香りでとろとろ長熟系のウオッシュタイプも捨てがたいが、日本人のチーズ好きは先にも書いた、「アルプスの少女ハイジ」にでてくるとろとろに溶けたラクレットに尽きるのではないかと思う。スイスムーのラインナップはそのトーストからハンバーグまで何にでもコクをプラスできる「ラクレット」、パンや野菜に付けて食べる「チーズフォンデュ」、おつまみにいい「エメンタール」やアッペンツェラータイプやグリュイエールタイプと、日本の食卓や食材にすんなり溶け込む美味しい商品の数々だ。
現在販売中のラインナップとワインペアリングのご紹介
ドリンクとの相性はというと、村瀬さんに伺うとワインやスピリッツからノンアルコールまで種類を選ばない。ワインならやはりスイスの白ワインのシャスラ品種がオススメだけれど、酸味が柔らかいシャルドネ品種やピノ・グリ品種もオススメ。赤はタンニンが強くないワインを選ぶのがポイント。ピノ・ノワール品種もいいけれど、ガメイ品種のフルーティさがチーズの旨味のコクを引き立て、ハムやシャルキュトリと一緒に合わせてもいいペアリング。と、お話してくれました。
(編集部・注)
ただ、「スイスムー」のチーズは「どれもマイルドでバランスの良い仕上がりのチーズなので、ピンポイントで『このワインを合わせるべき』というより、わりと幅広くワインと合わせられます。ご自身の好みのワインがあれば、ぜひ合わせてみてください。そうオススメできるくらいドリンクにもフレンドリーなスイスムーのチーズです。
ラクレット スライス
スイスを代表するチーズのひとつ。ラクレットで使いやすいようにスライスになっている。ラクレットといえば定番のじゃがいものみならず、溶かして肉やソーセージ、野菜やパンと一緒に気軽に合わせると濃厚なコクが美味い!もちろん、お米にだって合うんだなぁ。ラクレットはスイスラクレットの王道のコクが楽しめ、アクセントの効いた「グリーンペッパー入り」、華やかな香りの「パプリカ入り」の2種類がある。
ラクレット スライス グリーンペッパー入り
<このワインが合う!>
(ボルドー)白 ソーヴィニヨン・ブラン
(ドイツ/ワシントン)白 リースリング辛
<この料理が合う!>
「焼鳥のラクレットがけ」
<このワインが合う!>
(ローヌ)赤 シラー&グルナッシュ主体
スパークリング・ロゼ 中甘口~辛口
ラクレット スライス パプリカ入り
<このワインが合う!>
(プロヴァンス)ロゼ 辛口
(スペイン)赤 軽めのテンプラニーリョ
<この料理が合う!>
「かりかりラクレットせんべい」
<このワインが合う!>
(ボルドー)赤 メルロー主体
(イタリア)泡 プロセッコ
オリジナルシリーズ
ミスティックヴァリー スライス
「スイスの誇るチーズを、もっと世界中の人に知ってもらいたい」との思いを込めて、スイスムー社が古くから伝わる歴史的なチーズにモダンなアレンジを加え、通好みの深い味わいはそのままに、お手頃価格で日本に送り込んだのがこのシリーズ(現在は1種類のみ)。スイス人にとっては懐かしいチーズであり、私たちは一口たべると一言「美味い!」と声が漏れる(筆者もそうでした)人気になること間違いなしのチーズ。
<このワインが合う!>
(ワシントン オレゴン) 白 シャルドネ
(ドイツ) 白 リースリング
(ワシントン/オレゴン)赤 ピノ・ノワール
スイスムーのwebサイトでは村瀬さんによるレシピの公開と合うドリンクも提案しているので興味のある方はココをタップしてください。