コーチはあの元麻布のオーセンティックバー「la Hulotte」のオーナーバーテンダー川瀬さん!
文/編集部 写真/小松勇二
アフターコロナを楽しもうとみんなが外に飛び出している。もちろん、「よきよき」である。でも、おうち時間も充実させることのおもしろさに気付いてしまった今、雰囲気のある酒場で楽しむように、お家で美味しいくお酒を楽しんでみよう。そんな提案をしてみたいと思います。家には高いシャンパンもあれば、とっておきのスピリッツもあるからいいよ、なんて声も聞こえてきそうですが、今回のテーマは「ノンアルコール・カクテル」。お酒にあまり強くない人にもチャレンジしてほしい「カクテル」のお話です。
「カクテル」と聞いて身構える必要はないんですよ。例えば水割りを、ソーダ割りを作ったことありませんか? これすでにカクテルなんですよ。マティーニやサイドカーみたいな煌びやかなものだけがカクテルではないんです。ただ、せっかく楽しみのレパートリーをふやすなら、プロフェッショナルなバーテンダーから一般家庭で入手できる素材を選んで、カクテルレシピを提案してもらいました。スタンダードなノンアルコール・カクテルから今企画のため独自レシピを披露してくれるのは元麻布のオーセンティックバー「「la Hulotte」の川瀬彰由さん。まずは大切なポイントを伺いました。
「今回の全てのレシピはシェイカーを振らない(振らなくても美味しい)レシピです。お料理に使うブレンダーやミキサーがあれば事足りますし、最近100均でも売っているプロテインシェーカーでフリフリでも、可能です。ただ、プロテインシェーカーは確実にしっかり蓋をして振ってくださいね。振りが勢い余ってキャップが外れたりしたら大惨事になります。また、ジュースや果肉を使ったレシピです。全体的に注意するポイントは思ったより甘味を強くした方がいいです。氷をいれたり、飲む時間を考えると自然のフルーツは弱くなってしまうので、甘いのが好きじゃ無くても甘味は強めで。また、チャレンジして失敗してもあきらめないでまたチャレンジしてください。美味しいものには根気も必要です」と川瀬さん。
また、氷を適量使う場合はコンビニで売っているプラスチックカップに入ったアイスコーヒー用の氷を1つ用意しておけば、便利です。また20mlという分量が多くでてきますが計量カップがなければお猪口3分の2くらい。 3回にわたって「ノンアルコール・カクテル」レシピを紹介します。1回目はスタンダードカクテルとして有名な2品、2回目はフレッシュジュースを使った2品、3回目は卵白と卵黄を使った2品が登場します。
Vol.01 スタンダードカクテル編
そもそもノンアルコール・カクテルはバーのカクテルメニューにももちろん存在しています。今回は入門編として紹介いたします。もちろんお酒が飲めない人とバーに行ったときに知っておけばちょっと格上なあなたになれるというもの。
サンドリオ
フランス語でシンデレラ。名前の通りお姫様気分満載な1ショット
材料
オレンジ果汁 20ml
パイナップル果汁 20ml
レモン果汁 20ml
作り方
グラスは冷蔵庫で冷やしておく
材料をブレンダーに入れて10秒攪拌
ブレンダーを使用するなら、パイナップルは果汁ではなくスーパーで売っている切ったパインを使うの美味しくなる。
グラスに注ぐ
スキー・バザー
ラズベリーはシーズンであれば果肉を使うとよりフレッシュと食感もありオススメ
材料
レモン 40ml
ラズベリー ジュース 20ml (果肉使用なら適量)
ソーダ水 20ml
作り方
グラスは冷蔵庫で冷やしておく
材料をブレンダーにいれて攪拌した後、ソーダはを入れて攪拌させないように。
グラスにソーダ(好みで適量)と一緒に混ぜる。
適量はレモンスカッシュやレモネードをイメージ。
la Hulotte
東京都港区元麻布3丁目12−34 大野ビル
TEL:03-3401-8839 定休日:日曜日・祝日
川瀬彰由(オーナーバーテンダー)大学在学中からバーの世界に魅了され、25歳のときにあの伝説のバー・ラジオ尾崎浩司氏に入門し薫陶を受ける。セカンド・ラジオ、サード・ラジオと研鑽を積み、麻布十番「西洋酒房 命乃水」に移った後、独立して元麻布にオーセンティックバー「la Hulotte」をオープン。今年17年目を向かえた「la Hulotte」は内装、空間、お酒の味すべてに圧倒的な世界観のある希有なバー。タイムアウト東京の『LOVE TOKYO AWARDS 2017』において、BARカテゴリーグランプリを受賞。食べログ2022バー百名店にも選ばれる。