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A.O.C.ボルドー(Bordeaux)

A.O.C.ボルドー(Bordeaux)

代表的な赤ワインも紹介

ボルドー地方を総括するA.O.C.には前回説明したクレマン・ド・ボルドー以外に「ボルドー・シュペリュール」「ボルドー・クラレ」「ボルドー・クレレ」そして今回説明する「ボルドー」がある。
広範囲にわたるため、規定も比較的緩いA.O.C.ではあるが、地区名A.O.C.や村名A.O.C.に属しているシャトーがボルドーの広域A.O.C.としてリリースすることもある。たとえばA.O.C.メドックは赤ワインしか認めていないためこの地区のシャトーが白ワインを作った場合はA.O.C.ボルドーになる※1

A.O.C.ボルドーは542あるジロンド県の市町村のうち505市町村で認められている。
A.O.C.ボルドーの赤品種は「カベルネ・ソーヴィニヨン」「カベルネ・フラン」「メルロ」「マルベック(コット)」「プティ・ヴェルド」「カルムネール」。
ロゼは前述の赤品種6種を主要品種に補助品種として「セミヨン」「ソーヴィニヨン・ブラン」「ソーヴィニヨン・グリ」の混醸が20%(※ソーヴィニヨン・ブランとソーヴィニヨン・グリは最大10%)まで認められている。
白品種は「セミヨン」「ソーヴィニヨン・ブラン」「ソーヴィニヨン・グリ」「ミュスカデ」を主要品種として、補助品種「コロンバール」「メルロ・ブラン「ユニ・ブラン」を最大30%まで使えることを認めている。
また、2021年に温暖化対策、気候変動に適応した新たなブドウ6品種をAOC規定に導入することが決定された。

赤ワイン用は「トウリガ・ナショナル」「アリナルノア」「カステ」「マルセラン」の4品種。白ワイン用は「アルヴァリーニョ」「リリオリラ」の 2品種。
ただし、作付面積は5%まで、最終アッサンブラージュの10%以下の割合、ラベルへの品種明記不可とされている。

※1 2022年7月に開かれたメドック、オー・メドック、リストラック・アペラシオンの理事会で、A.O.C.メドックの白ワイン用のアペラシオンを認定する計画が承認されたというニュースが流れ、(※メドック地区は、ボルドー市から北部に広がる地区を指し、ボルドーに流れるジロンド川の左岸に位置し、栽培されるブドウ品種の多くは、この地区の土壌である粘土質や砂利質との相性のよいメルロやカベルネ・ソーヴィニヨンといった黒ブドウ品種が主体で、生産量の大半が赤ワインです)。今回白ワインの認可の計画が承認されたのは、このメドック地区の中でもジロンド川下流に位置するメドックA.O.C.。A.O.C.メドックの白ワイン認可についての仕様案は最終調整中ですが、2023年中には提出される予定とのこと。


ボルドーACならこの1本
バルトン&ゲスティエ
ボルドー・ルージュ/キュヴェ・ランボー 2021

レッドカラント(フサスグリ)、チェリー、ブラックカラント(黒スグリ)のなど赤と黒のベリーの果実味に、スパイシーさとパプリカやミントのようなニュアンスが加わっている。活き活きとした酸味とまろやかでベルベットのようなタンニンが溶け込んだフルボディのワイン。フルーティーで余韻も長く、スパイシーなフィニッシュもよく、バランスも取れている。ワイン名はトーマス・バートンの最初のセラーマスター、ジェルマン・ランボーへの敬意も表している。

DATA

ボルドーAC 品種/メルロー80%、カベルネ・ソーヴィニヨン17%、カベルネ・フラン3%
醸成/カベルネとメルロのブドウは別々に醸造され、清澄(コラージュ)される前にフレンチオーク樽とアメリカンオーク樽で3ヶ月熟成されます。毎日のポンピングオーバー(醗酵中、醗酵槽の下からポンプで液体を吸い上げて、上からかける事。果帽と液体を混ぜ、醗酵を促し均一に行う事、果帽部分の温度調節、果帽からの成分抽などが目的)を行いながら 3 週間のマセラシオン。
土壌/主にアントル・ドゥ・メール地域とジロンド河口の右岸。粘土、石灰岩、砂利の組み合わせ
気候/海洋性気候で穏やかな気候
希望小売価格/2,310円(税込)
輸入元/国分グループ本社
2023年7月24日全国発売開始

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