A.O.C.ボルドー(Bordeaux)
代表的な白ワインの紹介は「プティット・ナンシー 2022」
ボルドー地方を総括するA.O.C.にはクレマン・ド・ボルドー以外に「ボルドー・シュペリュール」「ボルドー・クラレ」「ボルドー・クレレ」そして今回説明する「ボルドー」がある。
広範囲にわたるため、規定も比較的緩いA.O.C.ではあるが、地区名A.O.C.や村名A.O.C.に属しているシャトーがボルドーの広域A.O.C.としてリリースすることもある。たとえばA.O.C.メドックは赤ワインしか認めていないためこの地区のシャトーが白ワインを作った場合はA.O.C.ボルドーになる※1。
A.O.C.ボルドーは542あるジロンド県の市町村のうち505市町村で認められている。
A.O.C.ボルドーの赤品種は「カベルネ・ソーヴィニヨン」「カベルネ・フラン」「メルロ」「マルベック(コット)」「プティ・ヴェルド」「カルムネール」。
ロゼは前述の赤品種6種を主要品種に補助品種として「セミヨン」「ソーヴィニヨン・ブラン」「ソーヴィニヨン・グリ」の混醸が20%(※ソーヴィニヨン・ブランとソーヴィニヨン・グリは最大10%)まで認められている。
白品種は「セミヨン」「ソーヴィニヨン・ブラン」「ソーヴィニヨン・グリ」「ミュスカデ」を主要品種として、補助品種「コロンバール」「メルロ・ブラン「ユニ・ブラン」を最大30%まで使えることを認めている。
また、2021年に温暖化対策、気候変動に適応した新たなブドウ6品種をAOC規定に導入することが決定された。
赤ワイン用は「トウリガ・ナショナル」「アリナルノア」「カステ」「マルセラン」の4品種。白ワイン用は「アルヴァリーニョ」「リリオリラ」の 2品種。
ただし、作付面積は5%まで、最終アッサンブラージュの10%以下の割合、ラベルへの品種明記不可とされている。
※1 2022年7月に開かれたメドック、オー・メドック、リストラック・アペラシオンの理事会で、A.O.C.メドックの白ワイン用のアペラシオンを認定する計画が承認されたというニュースが流れ、(※メドック地区は、ボルドー市から北部に広がる地区を指し、ボルドーに流れるジロンド川の左岸に位置し、栽培されるブドウ品種の多くは、この地区の土壌である粘土質や砂利質との相性のよいメルロやカベルネ・ソーヴィニヨンといった黒ブドウ品種が主体で、生産量の大半が赤ワインです)。今回白ワインの認可の計画が承認されたのは、このメドック地区の中でもジロンド川下流に位置するメドックA.O.C.。A.O.C.メドックの白ワイン認可についての仕様案は最終調整中ですが、2023年中には提出される予定とのこと。
ボルドーAC 白ワインならこの1本
バルトン&ゲスティエ
ボルドー/プティット・ナンシー 2022
外観は黄金食の麦わら色。
トロピカルフルーツ(マンゴー、パッションフルーツ、パイナップル、グレープフルーツ)とバニラのアロマなど複雑な香り。活き活きとした豊かなアタックと後味に柑橘系のニュアンスが残る。テクスチャーと酸味のバランスも素晴らしい。ワイン名はダニエル ゲスティエの娘にちなんで名付けられたB&G ワインを世界中に輸出した有名な船名「ラ プティ ナンシー号」から。
DATA
ボルドーAC
品種/ソーヴィニヨン・ブラン80%、セミヨン20%
醸成/低温でのスキンコンタクト、マセラシオン。熟成は生産量の50%はフレンチオーク樽、50%ステンレスタンク
ブドウ畑/アントル・ドゥー・メール東部
土壌/砂利と砕けた石灰岩が層になった砂質土壌。
気候/海洋性で温暖な気候。
希望小売価格/2,310円(税込)
輸入元/国分グループ本社
2023年7月24日全国発売開始
バルトン&ゲスティエブランドについてはココをタップ
クレマン・ド・ボルドー スパークリングについてはココをタップ
B&G ボルドー・ルージュ/キュヴェ・ランボー 2021についてはココをタップ