A.O.C.マルゴー(Margaux)
代表的な赤ワインも紹介
マルゴーはボルドー市の北、ジロンド河の左岸を南北に連なるメドック地区のワイン産地。そのなかでも南のオー・メドックと北のメドックに分かれ、マルゴーはオー・メドックに位置する。またオー・メドックには6つの村名A.O.C.があり、その中でもマルゴーは最も南に位置しています。
A.O.C.マルゴーはメドック格付け1級、ボルドーの女王とも呼ばれる「シャトー・マルゴー」を有する村として有名ですが、コミューンと言われる小さな村の集まりで、マルゴー村、カントナック村、アルサック村、スーサン村、ラバルド村の5つからなります。いずれの村のワインもA.O.C.マルゴーを名乗れますが、認められているのは赤ワインだけ(メドック地区のワインも同じく)、白ワインはどんなに高価なものでもA.O.C.ボルドーに格下げとなります。
シャトー・マルゴーが「女王」と呼ばれるのは、テロワールによるところもあります。この地区は厚い砂利質土壌のおかげで水はけがよいため、ブドウが深くまで根を下ろすことから香りがよく、ミネラルもふんだんに含んだワインが造られることで知られています。ブドウ品種は、他のメドック地区と同じくカベルネ・ソーヴィニヨンが主体に、他にカベルネ・フランやメルローが栽培されております。マルゴーで造られるワインは長期熟成に向く優雅で品格の高いワインと称され、しなやかなタンニンもその特徴として「女性的」という表現がよく使われるというわけです。
第1級のシャトー・マルゴーを筆頭に、第2級が5つ、第3級が10、第4級が4つ、第5級が2つの合計22の格付けシャトーがあり、オー・メドック中でも格付けシャトーが最も多いアペラシオンです。
余談ですが、かのワインを愛して止まなかった「トーマス・ジェファーソン」が“これ以上はない、最高のボルドーワインだ”と言い伝えられていますがシンプルに本質を突いた言葉なのかもしれません。
マルゴーA.O.C.ならこの1本
バルトン&ゲスティエ
マルゴー テラス・デ・ダム
程よい輝きと濃さのある深いルビー色。力強いブラックフルーツのアロマに甘草とバニラやシナモンのニュアンスが加わったエレガントな香り。口当たりは豊かでしなやかなテクスチャーとヴェルヴェットのようなタンニンを持つ豊かな味わい。フルーティーでまろやかで美味しいフィニッシュ。
DATA
品種:メルロー52%、カベルネ・ソーヴィニヨン45%、プティ・ヴェルド3%
醸造:除梗したブドウを30~32℃でアルコール発酵。毎日ポンピングしながらマセラシオンは2~3週間でアルコール発酵-マロラクティック発酵。
土壌:ガロンヌ県の細かい砂利の小丘
気候:海洋性で穏やかな気候。
熟成:伝統的なワイン造りとフレンチオーク樽での8ヶ月熟成により、上質でエレガントでバランスのとれたワインが造られる。
希望小売価格/6,000円(税別)
輸入元/国分グループ本社
2023年7月24日全国発売開始
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クレマン・ド・ボルドー/B&Gクレマンについてはココをタップ
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