文・写真/島 悠里 ※最初の画像は©Anthony Dorfmann
はじめまして!この度、新しく連載を始めることとなりました、島悠里(しまゆり)です。
シャンパーニュやカリフォルニア、世界のワインのなかから、今、面白いと思うものをお届けしていきます
初回のテーマは、レア・シャンパーニュの新ヴィンテージ2013。
Attended the release party for Rare Champagne 2013 in June in Paris.
今年6月、パリで、レア・シャンパーニュ 2013のお披露目会が開催されました。
レアの起源は、1785年、フランス王妃マリー・アントワネットに献上された1本のキュヴェに遡ります。1976年が最初のヴィンテージで、それ以降、この半世紀で14しか造られていない、まさにレアな存在。レア2013年のキーワードは、光り輝くという「燦然」です。
このお披露目会の会場は、そんなレア・シャンパーニュにふさわしい、パリ8区のHotel Alfred Sommier。提供されたのは、このRare 2013のみという贅沢で、おしゃれなガーデンパーティーでした。醸造責任者のエミリアン・ブティヤさんを始めとしたレア関係者、そして国内外からのゲストたちがたくさん集い、賑わっていました。
醸造責任者のエミリアン・ブティヤさん(左から2番目)とオーストラリア、イギリスからのシャンパーニュ専門のジャーナリストの友人たち。
レアは、シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%のブレンドで造られます。シャルドネは、コート・デ・ブラン地区だけではなく、モンターニュ・ド・ランス地区からのブドウもブレンドされ、それにより、厚みや複雑さが加わり、スケールの広がりがあります。
この新リリースの2013ヴィンテージは、柑橘や桃、トロピカルフルーツに、2013らしい、透き通った酸が骨格を作っています。そして、レアにいつも感じる優しい、スムースな口当たり。リリース仕立ての今から、スルスル飲める近づきやすさがあります。機会があったら、ぜひお試しを!