文・写真/島 悠里
パリに住んでいた時に好きだったのが、「アぺロ」の習慣。アペリティフの略で、フランスでは、仕事のあとなど、ディナーの前に、友人や同僚たちとサクッと1~2杯を飲みながら、おしゃべりを楽しみます。そのまま話がはずみ、おつまみとともに軽い食事になることも。
アぺロのとき、わたしの王道の選択はシャンパーニュ。暑くなってくると、皆さんも、溌剌とした泡のシャンパーニュが欲しくなるのではないでしょうか。とくに、日本の夏のように、湿度が高い日は、スッキリ辛口のドサージュ・ゼロ(糖分添加がないもの、「ドサージュ」については前回の記事もご参考に)がぴったりです。
先日、東京大手町のBulles Tokyoで行われた「シャンパーニュ・サマー by アンドレ・クルエ」に参加し、今の季節にお勧めのシャンパーニュを発見しました。
アンドレ・クルエ(André Clouet)は、特級格付けのブジ―村を拠点として、シャンパーニュを造っています。この村は、シャンパーニュ地方の数ある村のなかでも、優良なピノ・ノワールが生まれる場所として名高いのですが、その特徴はふくよかでジューシーな果実と複雑さ。
この生産者の「シルバー・ブリュット・ナチュール」は、こうしたピノ・ノワールの果実の豊かさに、フレッシュで真っすぐな酸、軽く焼いたトースト、そして爽やかな後口とクリーミーな泡立ちが加わったキュヴェです。ドサージュはゼロ。ラベルも一新され、ポップでモダンなデザインになりました。
会場となったBulles Tokyoでは、2024年8月30日まで、このシャンパーニュがフリーフロー(1時間3,500円)で楽しめるポップアップ企画が開催されています。他にも3種類のシャンパーニュとフードペアリングのセットも用意されていて魅力的。この夏は、会社帰りなどに、ぜひ、このシャンパーニュでアぺロを楽しんでみては。
アンドレ・クルエ初のポップアップ「シャンパーニュ・サマー」
開催期間/2024年7月2日(火)~8月30日(金) ※土曜日曜は定休日
会場/Bulls Tokyo ブルズ トウキョウ
住所/東京都千代田区大手町2丁目3-1 大手町プレイスウェストタワー1F
(輸入元:株式会社ヴィントナーズ)