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WINE

ANAインターコンチネンタルホテル東京で「ワインエスケープ~南米2大ワインを愉しむ~」が開催 そこでウルグアイのワインに出合えた幸せ

文・写真/山田 久美子

ザ・ステーキハウスで開催された「南米ワインと牛肉の饗宴」

ANAインターコンチネンタルホテル東京「ザ・ステーキハウス」で開催された一夜限りの特別ディナー「ワインエスケープ~南米2大ワインを愉しむ~」に行ってきました。南米というと皆さんはどこの国をイメージしますか? 「ブラジル」「ボリビア」「ペルー」……。ではワインをキーワードに今回このイベントにある「2大」とつくと「アルゼンチン」そして「チリ」と答えが返ってくると思いますが「惜しい」!
ステーキ(肉)との相性バッチリなワインとなると「アルゼンチン」と「ウルグアイ」なんです(もちろん、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンもお肉との相性はバッチリですけどね)。
アルゼンチンといえばアサードという肉の塊を炭火焼きするBBQが真っ先に思い浮かびますが、ここ数年でアルゼンチン牛の日本輸入も解禁され食べられるレストランが出てきたものの、まだまだ高価すぎて普及は進んでいないようです。今回、ANAインターコンチネンタルホテル東京のザ・ステーキハウスで開催された南米2大ワインを楽しむイベントディナーは、アルゼンチンとウルグアイのワインにメインディッシュはウルグアイ産ビーフのサーロインステーキという、いわば地産地消のペアリング。ちなみにウルグアイという国は牛肉消費量は世界一。1人あたりの年間消費量はなんと46.4kg。 2位は、「アルゼンチン」の40.4kg。ちなみに日本はどのくらいだと思います。20kgくらい……いえいえ6.4kgです。これだけ数字が違うとイメージもつきませんね。また、ウルグアイの肉用牛飼養頭数は1100~1200万頭(日本は250万頭程度)前後で、1人当たりの牛飼養頭数は世界一。「牛1頭がサッカーフィールド2つ分(1万5千平方メートル)の自然草地を享受」した放牧により飼育されているという。これはもう、牛肉が主食の国民が育てる牛肉と言えますよね。もちろんワインも楽しみですが、もう一方の主役であるステーキにも期待が膨らみます。ホテルが最高の味付けを考えた素晴らしいお料理にワインなんて、イベントに参加する前からワクワクしてきました。
特に今回は、ウルグアイのワインという日本ではまだマイナー産地のひとつを味わえる貴重な機会で、家飲み用に選ぶ際のヒントをたくさんもらえるというところもポイントが高いです。ウルグアイの牛肉ならば身近な大手スーパーでも入手できるし、今回登場するワインも購入できます。そんな二次展開もありだったので、少し内容を紹介しますね。みなさんもアルゼンチンワイン、ウルグアイワインを購入するときのヒントにしてみてください。そしてお肉をガッツリ食べて夏バテを吹っ飛ばしましょう!

ウルグアイの「ボデガ・ガルソン」、アルゼンチンの「ビニャルバ」

南米2大ワインとしてウルグアイが世界に誇る新星ワインと称される「ボデガ・ガルソン」と、アルゼンチンのアンデス山脈の麓で造られた力強さが魅力の「ビニャルバ」を合計7種類も楽しんできました。

ワイン産地「アルゼンチン」は、大西洋からの風がアンデス山脈によって遮られ日照量も豊富で乾燥したテロワールに恵まれたワイン銘醸地。特にマルベックやトロンテスが有名ですね。そして、ワイン産地「ウルグアイ」の国土は日本の半分くらい。南米では4番目の生産地として近年注目されている産地です。周辺の国に優良なワイン産地が多いため、高品質なワイン造りを掲げ産業を盛り立ててきたそうです。フランスからマルベックが渡ってきてアルゼンチンが大成功したように、ウルグアイはフランスからタナが渡りいま成功への階段を駆け上っているところです。その産地の環境は、海流の影響で夕方に涼しい風が吹き夜は気温が下がるため、ブドウの熟成はゆっくりと進むので「フレッシュな酸味」が特徴のワインとなっています。

南半球はいまが新酒のシーズン、猛暑の夏にぜひ飲みたいワインです
ウェルカムワインはなんと2024年の新酒(ヌーヴォー)、ウルグアイの「ガルソン ヌーヴォー ソーヴィニヨンブラン」。ガルソンがなんと日本の大手リカーショップ「ヴィノスやまざき」のために造った史上初の新酒だそう。新酒らしくフレッシュな果実味で余韻は爽やか、はじまりの一杯に最適ですね。ちなみに新酒といえば、有名なボジョレー・ヌーヴォーは11月に解禁されますが、南半球は4月前後にブドウ収穫が行われるので、7月~8月に新酒が出せるとのこと。新酒はフレッシュでフルーティさが特徴、そしてその味わいは季節的に暑い夏にピッタリだということを今回「ガルソン ヌーヴォー ソーヴィニヨンブラン」を味わって改めて感じました。8月はリカーショップによっては各国の新酒フェアなんかもやっているかもですので、ぜひおすすめします!

ボデガ・ガルソン/ガルソン・ヌーヴォー白 2024
品種/ソーヴィニヨン・ブラン80%、ピノ・グリージョ20%
生産国/ウルグアイ
参考価格/2,480円(税抜)

さて、いよいよ本格的にディナーのはじまり。アミューズは、サーモンのリエットとスモークサーモンが2層になっているシュー。ワインはアルゼンチン ビニャルバのシャルドネ。エレガントさとフルーティさのバランスが素晴らしくディルの香りが際立ちました!

ボデガ・ビニャルバ/ビニャルバ・シャルドネ
品種/シャルドネ
生産国/アルゼンチン メンドーサ
参考価格/1,800円

スターターは、タコのグリル、サマートマトにピーチサングリアのゼリー。ワインはアルゼンチン ビニャルバのマルベック・レセルバ。寒暖差から生まれる引き締まった酸味は、フレッシュなトマトやゼリーの酸味と相性抜群!

ボデガ・ビニャルバ/ビニャルバ・マルベック レセルバ 2021
品種/マルベック
生産国/アルゼンチン メンドーサ ウコ・ヴァレー
参考価格/2,480円

続いてはホタテのムニエル。ホワイトアスパラガスとマルテーズソース添え。合わせたのはガルソンのアルバリーニョ レセルバ。芳醇な果実味の後にミネラル感がやってくる、酸味とまろやかさのバランスが取れた味わいで、ホタテのクリーミーさにもソースの酸味とも合うのでついついグラスが空くのが早くなってしまいます。

ボデガ・ガルソン/ガルソン アルバリーニョ レセルバ 2022
品種/アルバリーニョ
生産国/ウルグアイ マルドナド県
参考価格/2,980円(税抜)

メインディッシュはお楽しみのウルグアイ産サーロイン!!
アルゼンチンビーフよりも噛みごたえがサックリとしていて、いくらでも食べられそう!

そしてワインはガルソン タナ レセルバ。ウルグアイを代表する品種「タナ」を世界レベルに引き上げたのがこのガルソンとのこと、しっかりと重量のある味わいながらも果実の風味にあふれていてスルスル飲めてしまいます。

ボデガ・ガルソン/ガルソン タナ レセルバ 2022
品種/タナ100%
生産国/ウルグアイ マルドナド県
参考価格/2,980円(税抜)

最後はスペシャルワイン!!

ガルソン バラスト というガルソン最高峰ワインで、しっかりとした果実味にスパイスの香りが見事に調和していて余韻も心地よく、単独でもゆっくりじっくり味わいたいワイン。家でのリラックスタイムに楽しむのにぴったりかも。

ボデガ・ガルソン/ガルソン バラスト 2020
品種/タナ40%、カベルネ・フラン34%、プティ・ヴェルド18%、メルロ5%、マルセラン3%
生産国/ウルグアイ マルドナド県
参考価格/25,800円(税抜)

デザートはフルーツたっぷりのアーモンドパンナコッタで、なんとも大満足なディナーでした。

ウルグアイビーフは最近大手スーパーで見かけることも多くなってきましたし、家でウルグアイディナーを楽しんでみようと思います!!

ちなみに、今回の素敵な会場「ザ・ステーキハウス」はオーセンティックなアメリカンスタイルのステーキ専門店で、通常メニューはレストラン入口に設置した備長炭炭火焼グリルが特徴。ホテルに宿泊しているゲストにも気楽に楽しんで欲しいと、ランチにはハンバーガーなどワンディッシュの料理も充実させているとか。

オシャレで素敵な空間だけれどなぜか落ち着くなあ、と感じたのも納得です。

ザ・ステーキハウスでは魅力的な夏季限定コースも展開中

「ハワイアン・アフタヌーンティー・ブースト」
9月13日まで開催。
常夏の楽園「ハワイ」をイメージした、夏限定のアフタヌーンティー。パッションフルーツやアサイー、パイナップル、マンゴーなど南国のフルーツを使ったスイーツや、ハワイ風にアレンジしたセイボリーを楽しめる。
料金/お1人様7,650円(税・サービス料込)

「プレミアムステーキ&夏祭り」
10月31日まで開催。
こちらは炭火でダイナミックに焼き上げた約 1 キログラムのトマホークステーキがメインディシュの特別ディナーコース。前菜とサイドディッシュ、そしてスイカやシャインマスカット、マンゴー、パッションフルーツなど夏の果物をふんだんに使った9種類のデザートを組み合わせたユニークなメニュー構成。
料金/2名様 24,000円(税・サービス料込)

そしてもう一つ
「シャンパン・フリーフロー」
銘柄はモエ・エ・シャンドンの「モエ アンペリアル」。シャンパンだけではなくワイン、ビール、ソフトドリンクもフリーフローになるんです。

料金/8,950円(税・サービス料込)

ということはこちらのフリーフローと料理をセットするのはかなりお得ですよね。ホテルのゴージャスな空間で、豪快な炭火焼きとシャンパンなんて素敵です。企画によってはweb申し込み特別割引もありさらにお得になるので、詳細は下記をタップしてみてください(外部サイト)

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山田久美子

人材系シンクタンクにて営業・マーケティングに従事。 日々のストレス解消・リフレッシュに水泳とサウナ、その後の晩酌を楽しむ。年に一度は長く休暇を取って、バリ島東部の静かなリゾート地でマインドリセットすることはすでにルーティン。お酒はワイン、ウイスキー、焼酎、日本酒と全般的に大好き。活動エリアは恵比寿と広尾が多いかなっ?。

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