お酒を自由に楽しみ、セレンディピティな出会いを

WINE

カリフォルニアを代表するプレミアムワインの1つ、ジョセフ フェルプス ヴィンヤーズが輝き続ける理由

文/山田 靖

先日、「ジョセフ フェルプス ヴィンヤーズ」の取締役会長の「デイヴィッド・ピアソン」が来日してセミナーが開催された。

ジョセフ フェルプス ヴィンヤーズ取締役会長のデイヴィッド・ピアソン氏

「ジョセフ フェルプス ヴィンヤーズ」は1973年、元々は建築技師で建設業界では名が知れた存在だったジョセフ・フェルプスが当時未開拓だったナパ・ヴァレーに240haの牧場を購入し、64haのブドウ畑を開拓しワイン造りを開始。 「ジョセフ フェルプス ヴィンヤーズ」の取締役会長の「デイヴィッド・ピアソン」が来日してセミナーが開催された。「ジョセフ フェルプス ヴィンヤーズ」、その名が知れ渡ったのは当時カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなど単一品種のワインしか存在しなかったカリフォルニアで、数種類のブドウを独自にブレンドした初となるボルドーブレンドのワイン「インシグニア」を造ったことだ。
来日したデイヴィッド・ピアソンは「ジョセフ フェルプスのワインは、エレガントな中にも複雑さを持った素晴らしいワインです。私は長年のワイン造りを通して、自然へのリスペクト、長年の熟成を待ちわびる根気強さ、そして何事にも通じるバランスの良さを学びました。多くの皆様にジョセフ フェルプスを愛していただけるよう、ワイナリーの伝統やレガシーを大切にしつつ、これからも革新的なワイン造りを続けていきたいと思っています。」とジョセフ フェルプス ヴィンヤーズの魅力を語ってくれた。サステナビリティな環境保護を通したワイン造りはここ数年のキーワードではあるが、「ジョセフ・フェルプス ヴィンヤーズ」も多くの取り組みをしている。

セントヘレナにある牧場や他のブドウ園にはオリーブや果樹が植えられてその地域の生物多様性の場として促進することで地域の生態系への貢献をはかり、ブドウ畑には鳥の巣箱を設置して鳥たちの生育を奨励する。収穫時のブドウの樹や茎やワイナリーレストランの残り物の堆肥化による廃棄物の再生利用、ソーラーパネルから生成される再生可能エネルギーの活用。そして、再生農法への取り組み。
このような取り組みは創設者のジョセフ・フェルプスが設立当時から畑を重視する姿勢を持ち、環境を守ることに注力してきたことを継承してきたごく自然ななりゆきだったのだろう。現在はテロワールを重視し、理想の畑を追求してきた結果ナパ・ヴァレー、ソノマコーストに合計11カ所の異なる特徴を持つ自社畑を所有し、最高品質のワインを提供している。
願わくば、ジョセフ フェルプス ヴィンヤーズのワイン、投機目的でのバイヤーから多くのワイン愛飲家たちに届くワインであり続けてほしい。それは今回来日したデイヴィッド・ピアソンも強く主張していた。

ジョセフ フェルプス ヴィンヤーズのアイコンワイン
インシグニア
品種/カベルネ・ソーヴィニヨン、プティヴェルド、マルベック
希望小売価格/53,000円(税抜)

カベルネ・ソーヴィニヨン
品種/カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、マルベック
希望小売価格/16,000円(税抜)

ジョセフ フェルプス ヴィンヤーズ専門サイトはココをタップ(外部サイト)

RELATED

PAGE TOP