4月16日、代官山<ル・コントワール・オクシタン>でのクボタスピアーズ船橋・東京ベイファン交流イベントでのKWVの存在感
取材・文/岩瀬大二 写真/小松勇二
南アフリカワイン最王手KWVは日本のラグビーの魅力を応援している
南アフリカを代表し、そのワインの魅力を世界へ、日本へと発信している<KWV(ケイ・ダブリュー・ヴィ)>。同様に南アフリカの魅力発信しているのがラグビープレイヤーたちだ。
日本が誇るラグビーリーグ<NTTジャパンラグビー リーグワン>には、世界がうらやむスーパースターたちが集結。中でも一昨年の王者となり強豪の一翼を担うクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下:クボタスピアーズ)には代表はもちろん、年代別の代表経験者や期待の若手を含め多くの南アフリカ選手が集結し、素晴らしいパフォーマンスを見せている。
交流イベントでは南アフリカ勢を代表して、リカス・プレトリアス選手とメルヴェ・オリヴィエ選手が参加。プレトリアス選手は「もちろんKWVは知っていますよ」、オリヴィエ選手は「今日はいろいろ味わえるのが楽しみです」と笑顔。そして2人が口をそろえて「喜び」というのは「母国のワインを大好きなファンたちと分かち合えること」。
熱く愛ある応援から「オレンジアーミー」との異名を持つファンの存在は、彼らにとっても心強いもの。オリヴィエ選手はこれからを嘱望される期待の若手だが、「日本へ行くことに不安はなかった。スピアーズのラグビーを見てここに行こうと決めたんです」と力強く言う。そこにはオレンジアーミーの存在があった。あの雰囲気でやってみたい。U-20代表経験があり、世界的なチームでスター街道を走り始めプレトリアス選手も「そう、私もこのチームでプレイしたかった。熱い声援。自分を成長させてくれるスタイルとカルチャーを感じたのです」という。
ワイン通から、初めて南アフリカのワイン味わうという参加者たちも、選手と分かち合うKWVは格別だと満面の笑顔で答え、両選手も同じように笑顔。優勝目指してのラストスパート。選手もオレンジアーミーも気合が入る。束の間のリラックス。そしてさらなる前進を誓う時。この夜、KWVがひとつのアイコンとなったようだ。






KWV(ケイ・ダブリュー・ヴィ)というワイン
クボタスピアーズを、ラグビーを、そして船橋をも応援するKWV(ケイ・ダブリュー・ヴィ)とは南アフリカ最王手のワインだ。南アフリカは人種・言語・文化が多様な多民族国家で「レインボー・カントリー=虹の国」と呼ばれ、さまざまな価値観が共生できることから温故知新に優れているお国柄。約350年以上にわたるワイン造りの歴史がありながら、バラエティに富んだ新たな品種の導入や産地開拓も活発で盛ん。そうして造られるワインは、旧世界のエレガンスと新世界の果実味の両方を備えるといいとこ取りのワインと言われている。その南アフリカワインの最王手と言われる「KWV(ケイ・ダブリュー・ヴィ)」。「KWV」の三文字は、「南アフリカ・ブドウ栽培農家協同組合」を意味するアフリカーンス語の頭文字が由来。1918年当時国策商品だったワイン産業の安定を目的に、ケープタウンから東北約40kmのパール市を本拠に設立された老舗ワイナリー。設立当初は、政府系企業として収穫量の調整から栽培農家への資金調達、技術指導、品種改良などビジネスは多岐に亘り、そのなかで1925年KWVの初代醸造責任者がピノ・ノワール種とサンソー(別名エルミタージュ)種を掛け合わせ南アフリカの土壌に最適な地場品種「ピノタージュ」を生み出すなど、南アフリカワインの発展に重要な役割をはたしている。そのピノタージュは今年誕生100年という節目を迎える。


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南アフリカを牽引するKWV、日本では南アフリカワインの存在感をより確立させているだけではなく、ラグビーを応援し、その所属の船橋という地方都市を盛り上げているのだ。そのKWVのワインにはもちろんだが、その共生力に改めて注目するべきだろう。
参加者からもこんな声が
「2019年のワールドカップからラグビーが好きになって、どこか応援するチームは…といろいろ見ていてスピアーズにハマりました。ワインはもともと好きだったのですが、南アフリカのワインというのは知らなくて。今日をきっかけにスピアーズ同様ハマりそうです」(50代女性)
「私の妻はスポーツ全般興味なかったんですが、最近スピアーズを好きになってくれ
たんです。これがきっかけで旅行も試合に合わせて遠征して温泉にいったりもしてる
んです。僕は世代的に早稲田対明治で国立が満杯になっていた頃からのファンなので
うれしい限り。夫婦そろってワインも好きなのでKWVさんのワインがあればより楽し
めますね」(60代男性)
「KWVは知っていましたけど、こんなにバリエーションがあるんですね。ビッグビルソーヴィニヨンブラン、初めてですけど気にいって何杯も飲んでしまいました」
(40代女性)
「2019年からのにわか組です。スピアーズのスタイルとファンの皆さんの雰囲気が最高で好きになりました。ワインは好きですがKWVは初めて。ビッグビルソーヴィニヨンブランはバランスも良くていいですね。えどりく(ホームグランド)でも飲みたいなあ」
(20代女性)
「リカスとメルヴェ、思ったよりデカいっすねw。それにしても贅沢ですよ、選手たちとワインを飲めるなんて。南アフリカのワインというのは知っていましたがKWVは初めてです。ピノタージュが気に入りました」
(30代男性)
リカスさんから最後に 「素晴らしいイベントでした。またぜひKWVをファンと分かち合いたいですね」とコメントいただきました。




リスカ選手(左)とオリヴィエ選手(左)
Let’s go to the pitch!
KWVをお供にラグビー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)観戦をさらに楽しむために
特性ホットワインを持ち込んでオシャレに観戦!

日本のラグビーシーズンは秋冬に盛り上がる。観戦のお供にオススメは「バンショ(ホットワイン)」に決まり。今回は恵比寿のスポーツバーとしても有名な「PUBLIC HOUSE EPILOGUE」に特別にレシピを考えてもらった特製ホットワインだ。ホットワインというと赤ワインを使ったものを想像しがちだが、今回は白ワインを使いクボタ・スピアーズカラーのオレンジを基調にしたオシャレな1杯も考えてもらった。5月末まで「PUBLIC HOUSE EPILOGUE」では1杯1,200円でオンメニューされている。
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KWVクボタスピアーズ
オレンジ
材料
KWVクラッシックコレクション シャルドネ100cc
オレンジジュース100cc
レモン果汁20cc
蜂蜜30cc
グローブ2つ
八角1つ
シナモンスチック1本
オレンジピール
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KWVクボタスピアーズ
レッド
材料
KWVクラッシックコレクション ピノタージュ 120cc
グランマニエ(orコアントロ)20cc
オレンジジュース80cc
レモン果汁10cc
蜂蜜20cc
グローブ2つ
八角1つ
カルダモン2つ
クミン少々
オレンジピール
作り方(両方同じ)
全てを鍋に入れてゆっくり温めて、混ぜ合わせていく。沸騰させないことがポイント。最後にレモンピールを入れる(※レモンピールはなくてもOK)

リカス・プレトリアス選手(左)とメルヴェ・オリヴィエ選手(右)
さて、お二人の感想は……

KWVスピアーズオレンジ
リカスさん:グッドテイストですよ。甘くてデザートワインっぽいですね。
メルヴェさん:僕もそう思います。シナモンがいいバランスですね。
KWVスピアーズレッド
リカスさん:こちらも甘いけれど僕はこちらの方が好きですね。
メルヴェさん:苦みがあまり得意ではないので、レッドかな。甘味と苦みのバランスが良くて多くの人がエンジョイできそうです。

「PUBLIC HOUSE EPILOGUE」
東京都渋谷区恵比寿1丁目6−3 ゼネラルビル恵比寿イーストB1F
TEL: 03-3441-3588
営業時間/17時~翌1時
定休日/月曜日
KWVとおつまみを持って、ピッチの風を感じてのラグビー観戦もオススメ!

クボタスピアーズ船橋・東京ベイの本拠地での観戦の楽しみ方は、その人次第だ。ならば、このチームを応援しているKWVを持って、それに合うペアリング料理も造って、そうピクニック気分も味わいながら、試合を楽しむというのはいかがでしょう?
今回の交流会の会場にもなった代官山「ル・コントワール・オクシタン」は日本、世界のラグビーを応援していることでも有名なレストラン。そこで、総支配人のパッション・パトリックさん(この方も相当のラグビーフリーク)にKWV3種に合う、お料理を教えていただいた。是非、チャレンジしてほしい。
※作り方、レシピは編集部ですこしアレンジしています。
「トマトのファルシ、ゆで卵のファルシ、冷製サーモン」
×
ビックビル ソービニョン・ブラン 白

●ミニトマトのファルシ
材料(10個分)
ミニトマト10個(小さすぎないもの)
バター10g、生クリーム各50g
トマトを湯煎して、半分に切って中身をスプーンでくりぬき、ペーパータオルなどに取り汁気を切る。
生クリームとバター(バターは溶けやすいように室温にする)、くり抜いた中身を合わせてミキサー(かき混ぜられればOK)にかける。それをくり抜いたトマトにつめ、塩気にアンチョビかオリーブを刻んだものをかけて完成。
●ゆで卵のファルシ
材料(12個分)
ゆで卵6個
トマトの実
A
ツナ
ケッパー
パセリ
上記は黄身の半分位の量
マヨネーズ大さじ2
卵を茹で、半分にトマト以外Aの材料を混ぜ合わす。切り抜いた卵のそこにトマトの実を入れ、その上にAを載せて完成。
●冷製サーモン
材料
生サーモン一切れ
オリーブオイル少々
レモン(あるいは酢)少々
オリーブオイルとレモンでサーモンをマリネして半日~1日ほどおき味をなじませる。薄切りのカルパッチョでも厚切りでも好みのサイズに切り、ケッパーなど載のせて、完成(写真はイクラのせ)。
特に冷製サーモンとの相性抜群(チリでの定番の組み合わせで鉄板)。全体的な軽やかさにソーヴィニヨンブランの爽やかさと心地よいビターな後口によく合う。ビッグビルならではの、アロマ、ハーブ、酸、ほろ苦さと少しの甘味、軽さの中の充実感という、バランスの良さ。

ビックビル ソービニョン・ブラン 白
参考価格/1,150円(税抜)
「カレー風味のミートボール」
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キュヴェ・ブリュット

材料
A(ミートボール)
鳥肉と豚肉の合い挽き300g
卵1個
塩、コショウ 少々
B
生クリーム200cc、卵1個
カレーパウダー 大さじ1
Aを混ぜこねて、ボール状にし蒸したあと、180℃のオーブンで焼く。
Bのソースは生クリームと卵を混ぜ合わせてゆっくり火をいれ、その途中でカレーパウダーを加える、それをミートボールにかけて完成。
スパークリングの泡とミートボールのふわっとしながら肉の弾力も感じるテクスチャーがぴったり。つい口に運んでしまう楽しさがあります。味わいもカレー風味と言ってもしつこいものではなく一種のスパイス的な感じなので、シュナンブランの奥底に感じるすこしエキゾチックな感じにもあって、エスニックものへの相性の良さは抜群。
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キュヴェ・ブリュット 白
参考価格/1,400円(税抜)
「鶏肉のバスク風」
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クラシック・コレクション ピノタージュ 赤

鳥もも肉1枚(300g)
A(ラタトゥイユ)
トマト3個(あるいは水煮缶)
赤ピーマン1個
緑ピーマン1個
玉ねぎ 半個
ニンニク1かけら
鳥肉は塩コショウしてローストする。
A(ラタトゥイユ)を作る。
ピーマンから順番にオリーブオイルで火を通し柔らかくしていく。最後にニンニクを入れる。色が付いたら弱火にして、トマトをピューレにして加える。40分くらい弱火で煮込む。味付けは塩コショウで調え、野菜の水分が抜けた状態になったら、ラタトゥイユの完成。 焼いた鳥肉は食べやすいサイズに切り、ラタトゥイユをかけて完成。
鳥肉、ラタトゥイユにピノタージュという組み合わせ。ピノタージュの軽やかさや気品と、軽めの味付けの鶏肉は意外なほど合います。春らしい陽気のスタジアムに赤ワインって? と思いがちですがこのピノタージュとチキンの組み合わせは意外なほど合いますよ。ぜひ!
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クラシック・コレクション ピノタージュ 赤
参考価格/1,300円(税抜)