ようやく冬らしい日々が始まりました。皆さん、冬になると飲みたくなるものありますか? 代官山のスプリングバレーブルワリー東京(以下、SVB東京)で、この12月末までの期間限定で、冬ならではのクラフトビールが飲めるのです。ご存知でしょうか?
ちょっと紹介しちゃいますね。一推しはなんといっても、1日10組20名限定の「Afternoon Craft Beerセット」!(上の写真は2人分)
「Afternoon Craft Beerセット」
このセット、3種類の特別なクラフトビールとスイーツ&おつまみのペアリングを楽しめるのです(ビールはなんと、90分フリーフロー!)。その3種類は、11月25日に発売されたばかりの「華やぐ冬<香>」、SVB東京で人気の「JAZZBERRY」、そして「代官山スパークリング 〜アールグレイ〜」。
「Afternoon Craft Beerセット」のメニュー解説にも記してあるのですが、上段は「華やぐ冬<香>」と、中段は「JAZZBERRY」、そして下段は「代官山スパークリング 〜アールグレイ〜」と合わせるとちょうど良いようにペアリングが考えられています。
華やぐ冬<香>
「華やぐ冬<香>」は冬限定のクラフトビールとして12月3日に缶で発売が始まりましたが、SVB東京ではビールタップから注がれたものが飲めます。このシナモン香るクラフトビールは、今年2024年2月にSVB京都で試験販売したところ、とっても好評だったことから本格開発に至ったそうです。
実際にどのような声が聞かれるかというと、「冬に飲みたくなる味」、「冬を連想させる香りと味わい」、「お肉料理と合わせてみたい」、「ほんのり甘くて飲みやすい」などなどなど。
「最後に甘みとシナモンの香りが残り、20代から60代の方々まで幅広い層にご支持いただいています。スパイスには体を温める作用があるようですから、まさにこれからの寒い時期にお勧めですね」と、スプリングバレーブルワリーのマーケティングディレクター、清水大樹さん。
「華やぐ冬<香>」のビアスタイルは「ウインターエール」に含まれていて、ヨーロッパでもやはり冬に楽しまれている範疇なのだそうです。味見すると、シナモン風味は強過ぎずほのかに香り立ち、口の中でほんのりとした甘さと共にまろやかな味わいを形成するのに貢献しているという印象です。
上段にあるミニジョッキは、なんと「華やぐ冬<香>」を使ったゼリーに生クリームが乗せてあります。意外にもこのビールは生クリームともいけちゃうとわかりました。それシナモンと相性抜群のアップルパイも! 可愛らしいホットケーキは、SVB東京のご近所さん「MR. FRIENDLY Café」の自家製ホットケーキ。他にペアリングするならば、ほのかなシナモンの香りが鍵となってカレーやビーフシチューなどスパイスを使う料理との相性も抜群だとか。
「代官山スパークリング 〜アールグレイ〜」
さて、ネーミングからも気になる「代官山スパークリング 〜アールグレイ〜」。これは12月6日からSVB東京で限定醸造のクラフトビールです。柑橘香る紅茶として人気のアールグレイを副原料として使っています。
この冬の企画として、「華やぐ冬<香>」のシナモンの香りのユニークさからスイーツとのペアリングを試みたいと考えたそうです。そこで、アフタヌーンティーのクラフトビールバージョンを!という案を検討し、「ティー」からの発想で紅茶を使用したクラフトビールの開発をヘッドブリュワーの辻峻太郎さんに依頼したそう。
アフタヌーンティーでは、アペリティフとしてシャンパーニュやスパークリングワインを出しているお店もありますよね。ならば、過去にSVB東京で限定発売された「代官山スパークリング」にアールグレイを使ってみてはどうか、との展開になったのです。
見た目は少しにごりがあり、アールグレイの柑橘系の香りが爽やかで、クリスピーな泡立ちとほんのりとした甘みがあり、最後に紅茶ならではのほの苦みも。ビアカクテル的な仕上がりです。
「紅茶を使ったキッシュととても良く合いますよ。紅茶を使ったビールは世の中にいくつかありますがもっと甘いものが多いです。SVBではマスターブリュワーの田山もヘッドブリュワーの辻も、個性を持つ新しいクラフトビールの中に、飲み飽きない飲みやすさを持つ味わいを目指していますから」と、清水さん。
下段には、清水さん一推しの紅茶のキッシュ、そして言われなければ気が付かないホップブリオッシュサンドもあります。「ホップブリオッシュ」とは、ビール造りに欠かせないホップをパン生地に練り込んだブリオッシュなんだそう。だから、パンだけ食べると苦みを感じます。でも、サンドイッチになっているとその苦みが味わいのアクセントになるだけでなく、ビールを飲みたくなる! 相乗効果抜群です! 素晴らしいアイデアですよね。
「JAZZBERRY」
きれいなピンク色をした「JAZZBERRY」は、SVB東京の本格派フルーツビールタイプです。色と名前からも想像できる、ラズベリー香る爽やかな香味がしてこれもそれほど甘くありません。甘酸っぱい心地良い余韻です。
中段には、自家製パンナコッタのベリーソース、ストロベリーマカロンなど、絶対好相性間違いなしのベリー系尽くし。
「時間が経過してもおいしく飲めるのがクラフトビールの良さです」と、清水さん。温度帯が変わると香りが変わると言います。ならば、ゆっくりおしゃべりしながら楽しめます。「Afternoon Craft Beerセット」、継続していただきたいですね。
「Afternoon Craft Beerセット」は、平日11:00〜17:00、土日祝日14:00〜17:00。税込3,800円、クラフトビールは90分フリーフロー!(写真は2人前・でも1名からでも予約可能とのこと)
Table Checkからも予約できます(一番下までスクロールして!)
この冬限定のお楽しみ!
Afternoon Craft Beerセットの他にも、この冬の6種類飲み比べセットもあります。上の3種類に、シルクのようなテクスチャーを楽しめる「シルクエール<白>」と、その日のお楽しみの特別な2種類が加わるというから、ワクワクしますね。
ちなみに、2階ではまた別の展開が。詳しいとか詳しくないとか関係なく、クラフトビールに興味があれば、その探究心を満たしてくれるカウンターができているのです。そして、SVB東京の2階のカウンターだけでしか味わえない「特醸」が用意されているとのこと。
今の「特醸」は「冬の白麹和え」なんだそうですよ。
「今年5月にリニューアルしてから、ここでしか飲めない味わいを開発してきました。2階のペアリングカウンターの料理は和を意識している料理もあり、そこでお出しするクラフトビールも日本を意識しています。今回の『特醸 冬の白麹和え』はタラバ蟹や海鮮にとても良く合います」と、清水さん。まさに冬の味覚を堪能できそうですね!(Y. Nagoshi)